2010年5月19日水曜日

バリ島~男の二人旅





 先週の水曜日、2週間以上滞在していたバリ島からユウキが帰ってきた。もちろん、夫も。
ぐったりして疲れているかと思いきや、まるでそんな様子は無く、ハイテンション。

「飛行機サイコーっ!バリ最高!また行くぅ~」

と言った。体力があるのはわかっていたが、タフな奴め我家をありがたがる様子は無かった。

「いやぁ~ユウキ、この家はキレイでいいなぁ~快適だよ~」

夫はお疲れの様子だった。ユウキの足は傷だらけで、ひどい火傷まである~夫を睨みつける~大丈夫、もう治っていると言う。バイクでの火傷だそうで、さぞかし泣いて大騒ぎしただろうと思いきや、泣かなかったそうだ。へぇ~

 私はユウキがバリに行った翌日、短期間にあまりに色々なことを心配したせいか寝込んでしまっていた。目まいがして起きていられなかったのだ。言葉が通じない、不衛生、波に飲まれて溺れて~崖から落っこちて~父親とはぐれて泣いていないか~お腹をこわして苦しんでいないか~などなど心配しだしたらきりがない。

「パパが一緒なんだよ~っ。大丈夫だよぉ」

とマナに励まされ、正気を取り戻した。娘ってすごい。

 ユウキと夫は心底バリを楽しんできたみたい。私がいたら、危ないだ汚いだ言ってやらせなかっただろう事を男二人で存分に楽しんできたようだ。事故や面倒なことを勝手に想定して子供の行動を規制してしまいがちだ。母親というのはそういう存在でいいと思うけど、バリでのユウキの表情を見て、少し考えを改めた私である。



 移動はバイクで二人乗り。バリ中を走ったとか~。ユウキはバイクを気に入ったらしく、どんなに長い時間乗っても文句を言わず、楽しそうだったという。バイクに乗りながら撮った動画があった。ユウキが撮っていたらしい~恐ろしい。私がいたら、バリでバイクの2ケツなんてとんでもない!と言って絶対にやらせなかったと思う。


                   大好物のパンケーキ。


 タバコを吸っているのはスティーキー。この旅行でずいぶんお世話になった。夫が初めてバリでサーフィンした時からの友達。私は14年前に会っているけど、やせっぽちの少年だったころの面影は無く、立派なオジサンになっちゃってビックリ。

街の食堂でおやつ。色、形が妙なんですけど~カキ氷みたいなのが溶けたらこうなったそうです。

15日間お世話になったスティーキーの家族。最後の夜、お別れパーティーでの1枚。
右端に写っている少年、17歳のアグースにユウキはずいぶんと下ネタを仕込まれたようだ。ユウキの話ではアグースはカッコよくって、サーフィンが上手くっておもしろいし優しい~だって。


                カメラマンが撮ってくれた写真だとか~

                アナタはつまりこれがやりたかったのよね。

2010年5月9日日曜日

子離れの試練13日目

 昨日はマナの中学校の体育祭だった。                                       前日は未明から毎年恒例の草津温泉にあるプチホテルで花植えの仕事だった。草津は朝から雨が降りっぱなしで、ドロドロになっての作業だった。
体育祭当日、マナは準備があるからと言って朝6時半に家を出て行った。それに合わせて弁当を作り、送り出し、もう一度寝るかな~と思いながらもあまりに天気がいいから支度をして私も体育祭に向った。
マナが通う第一中学(以下一中)は坂の上の高台にあり、通称「一中坂」からは、このように素晴らしい景色が見られる。快晴、快晴!体育祭日和。校庭は広くなく、こじんまりとしていて、ほのぼのとした空気に包まれた心地良い時間だった。生徒の人数は少ないが、1~3年生が縦割りで赤組と青組に別れて真剣に競い合っていた。先生まで種目に出て生徒と一緒になって走ったりして~こんなに大事にされて、この子達は幸せだな~とつくづく思った。楽しくって結局最後までいてしまった。

 今日はマナとショッピング。車の中ではカッコイイ先輩の話で盛り上がる。ユウキのことも話題になるが、まるで過去の人、的な言い方をしている自分達に気がつく。そうじゃない!しかし、
「・・・だったよね~」という話しをしてしまうから困ったものである。もしかして、子離れができたのかもしれない。マナに青春を見せ付けられたからかな~


我家のこちら側って知られていないけど、こんな感じに育っています。試験植栽(?)していくうちに盛りだくさんになっちゃった。西日だから夏は弱るモノも多いけどね~。

2010年5月4日火曜日

子離れの試練八日目


 昨日は朝から夕方まで仕事だったので家には居なかった。そんな時に限ってバリに居るユウキから電話があったとマナが言う。あ~ん!どうしてよぉ~!

「ママがユウキからの電話待っているから、6時過ぎにかけて。と言っといたよ。」

とマナ。私が家に着いたのは7時過ぎであった。なんせ鎌倉は車で溢れかえっていて、普段10分とかからない現場から家まで55分もかかってしまっていた。

ユウキからの電話は無く、お隣のおばあちゃんが作ってくれた、おからの煮付けとお向かいのおばあちゃんが作ってくれたフキと昆布の煮付けでビールを飲みながら、マナに問い続ける。

「どんな感じだった?ユウキ。」

「明るかったよ~ネンネェ?だって。全然男らしくなってないよ。」

「ママ~って感じだったでしょ?」
「何で電話かけてこないの?ママが電話待ってるんだよ!って言ったら、電話がある所なんて無いんだよ、お金だってかかるんだよ!ってユウキが言ってたよ。」

「・・・・」

おかしい。んなぁはずは無い!パパに男のくせにママぁとか言ってんじゃねえよ~と言われて耐えているに違いない。かわいそうなユウキあなたの声が聞きたい。
こんなに電話を待ち焦がれたことは今まで無かった。

 今日は一日お休みの日。朝、部活にマナを送り出すと家事に追われながらユウキからの電話を待つ。お昼にサンドイッチを作り、マナが帰ってくるのをデッキでセッティングしてをして待つ。ガーデンビューのランチタイムである。しかしマナはなかなか帰って来ない。やっと帰って来たと思ったら、
「あ~っ・・・今日はゆっくりできないんだよね~お昼食べたらすぐ出かけるんだ~」
とのたまう。なんでも、友達3人と逗子の体育館に遊びに行くと言う。淋しいものである。マナが出かけた後も一人デッキで過ごす。鳥のさえずりを聞きながらウトウトしていると電話が鳴った。
「もしもぉ~し!ユウキ?」
ノイズが入っていたのでバリからだと確信して発した。
「ママ?」
ユウキの声である。愛くるしい声だ。しかし、ユウキは特に私と話したそうではなかった。すぐに、
「パパに換わる?」
「ううんいいよ。楽しい?何食べているの?何して遊んでいる?~」
私の質問攻めが嫌になったのか、
「パパが換わろうと思って待っているからもう換わるね」
だって~!もぉなによ~ぉ!!で、パパとはなに話したんだっけ?
 午後からはずっとデッキで過ごした。キレイだな~と思って目の前を一枚写真に撮った~それが上の写真。見つめていたら毛虫を七匹も発見し、もちろん捕殺。ゆっくりできたから七匹も見つけられたんだな~よかったよかった。